喪主だけでなく参列する側も知っておきたい知識!?葬儀でよくある疑問を解決しよう!

大切な方が亡くなってしまった場合、悔いの残らないお別れをしたいですよね。
喪主を務めることになった際には悲しみの中マナーについていちいち考えている余裕はないと思います。
また、そんな悲しみに暮れている喪主の方に迷惑をかけないためにも、参列者もきちんとマナーを把握して故人を送り出すようにしましょう。
では、葬儀に必要なマナーはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは必要な知識を解説していくので確認してみてください。

喪主だけでなく参列する側も知っておきたい知識!?葬儀でよくある疑問を解決しよう!

葬儀に必要な知識として、まず服装についてです。
喪服を着用することはもちろんですが男性であれば黒のネクタイを着用する、女性であればメイクは控えめに黒のストッキングを着用するなど細かいマナーもあります。
次に持ち物です。
参列者の方は香典やハンカチ、数珠、ふくさなど忘れ物をして焦らないようにしましょう。
焼香の作法も把握しておく必要があります。
しかし、焼香の方法は宗教によって異なるため宗派に沿った焼香のあげ方を確認しておくようにしておいてください。
他にも必要な知識はたくさんあるため、葬儀の際に後悔しないようにきちんと学んでおきましょう。

お別れの会とは?葬儀とは何が違う?

近年は、著名人を中心として、葬儀の後に「お別れの会」とよばれる催しが行われるケースが多くなっています。
これは、故人の遺族や親しい友人、交流のあった仕事関係者などが発起人となり、故人と生前関わりのあった人々を集めて行われる、故人を偲ぶ催しです。
会によっては、名称に「偲ぶ会」や「感謝の会」などといった表現が用いられることがありますが、目的は一緒です。
葬儀は人が亡くなってすぐ、遅くても7~10日程度経った頃に、故人もしくはその親族と関係のある宗教の形式に則って、最後のお別れの時を過ごします。
式場には、故人の自宅や専用の施設、公民館などが選ばれます。
これに対してお別れの会は、人が亡くなって数週間(場合によっては数ヶ月)経った頃に行われるもので、開催場所や形式は発起人や葬儀社の間で比較的自由に決めることができます。
大きなホールを借りて葬儀の形式に近いセレモニーとして行われる場合があれば、ホテルの宴会場やレストランを借りてパーティー形式で行われる場合があり、セレモニーとパーティーを混合させて行うケースも少なくありません。

お別れの会は葬儀社に依頼することも可能?

お別れ会は家族や親族だけで葬儀や火葬を行った後に日を改めて、故人と縁があった人が集まってお別れをする会を指しています。
著名人や芸能人が多く行っている方法であり、ファンなどのために開催することが多かったのですが、近年では一般の人もこのような形式をとることが増えてきました。
お別れ会は葬儀とは異なり形式も服装も比較的自由です。
故人を偲ぶことに重きを置いているので、宗教的な行事はほぼ行われておらず、故人との思い出を振り返りながらお別れをすることができるのが特徴です。
会場の規模も人数によって選ぶことができ、さらに会費制にすることもできるので参加しやすいのも特徴となっています。
このような会はホテルやレストランを使用することが多いのですが、葬儀社に依頼することもできます。
葬儀社はホテルに比べると経験が豊富であり、様々なことに柔軟に対応をしてくれます。
ただし日によっては対応できないこともあるため、開催する数か月前には予約を入れる必要があります。

葬儀で覚えておきたいお棺に入れて良いものとダメなもの

火葬の前の葬儀の際皆でお棺を取り囲み、お花や副葬品を入れることが多いです。
葬儀では最後のお別れとなる儀式でもあるので、一人一人が声をかけ様々な物を棺に入れていきます。
このようなものは副葬品と呼ばれており、花束や手紙、写真やお洋服、御朱印帳や千羽鶴などがあります。
花に関しては棺の中に菊の花を入れますが、これは別れ花と言い花束とは異なります。
故人が大好きだったお花を束にして入れており、どのような種類のお花でも構いません。
一方入れてはいけないものに、生きている人も写っている写真や眼鏡、指輪や腕時計、お札やビニール製のもの、靴があります。
昔は無事に三途の川を渡れるようにと、お札を忍ばせることがありましたが、現在では法律違反となっており、禁止されています。
また生きている人が写っている写真はその人もつれていかれるという説があり、トラブル回避のためにも入れることはできません。
眼鏡も身に着けていたものであれば副葬品にしたいと考えますが、燃えにくい素材でありご遺骨を傷める可能性があるので、NGとなります。

葬儀でお棺に入れる副葬品の意味には何がある?

葬儀ではお棺の中に菊の花などを供えることがあります。
お棺とともに供養するものは副葬品と言われており、あの世に旅立つ故人が無事に天国に行くことができるように、という意味があります。
昔であれば三途の川を渡る際に必要な紙幣を近くに置くことがあったのですが、今では違法行為にあたるため行っていません。
その代わり食べ物や飲み物など故人が好きだったものを入れます。
また故人が着ていた洋服や着物を供養することも多く、近年では故人がお棺の墓に入れてほしいと思ったものを一緒に入れることがあります。
亡くなった人に対してメッセージの意味を込めるため基本的にどのような物でも入れることができそうなのですが、実際には副葬品として葬儀の際に供養できないものもあります。
生きている人が写っている写真はあの世に連れていかれるという言い伝えがあるからNGであり、金属やガラス類も不向きです。
革製品や分厚い本も入れられないので十分注意します。

葬儀は宗教色が強い儀式で告別式は宗教儀式にとらわれることが少ない儀式

人が亡くなると行なう葬儀と告別式ですがこの2つは意味が違います。
葬儀は基本的には遺族が故人を偲んで冥福を祈りながら送り出す儀式で、遺族や故人が信仰している宗教に従ったルールで行ないます。
これに対して告別式は基本的には宗教的な意味合いが含まれず、遺族だけでなく残された親族や親しい友人が故人との最後の別れをするための社会的な儀式です。
宗教によっては告別式と表現することもありますが、一般的には宗教色が薄いと考えます。
儀式の流れで具体的に見てみると、僧が入場、読経や引導といった宗教的な儀礼を行う部分が葬儀であり、弔電を読み上げる、喪主の挨拶や出棺前の故人への最後の挨拶を行なうのが告別式に該当します。
つまり1つの儀式に葬儀と告別式が混在していることになり、前者は宗教者が主導、後者は喪主の主導で行ないます。
元来、人が亡くなると宗教色の強い葬列が行なわれてきましたが、大正時代になって都市化が進むにつれ告別式が一般的になった経緯があります。

正しく理解しておきたい!葬儀のお清めの塩の意味や使い方

葬儀の際に手渡されることがあるのがお清めの塩です。
葬儀の際のお清めの塩の意味は体を清めるために使用するものであり、葬儀会場では宗教に関わらず用意されていた時期がありました。
今では仏式ではほぼ用意されていません。
お清めの塩が用意されるようになったのは、死は穢れであると考えられていたからです。
葬儀に参列した後、自宅に穢れを持ち込まないように自宅の玄関先で振りかける習わしがあり、実際に振りかけてもいました。
ですが厳密には死を穢れとしてとらえているのは神道であり、仏教の場合はこのような考え方はありません。
このようなことからお清めの塩は穢れを祓う役割となりますが、使い方としては、いただいたら車に乗り込む前に足元に振りかけるか玄関前で使用するようになります。
足元にかけることによりスーツに残る心配もありません。
なお身内が亡くなった場合は、お清めの塩は使用しないのが一般的です。
禁止されているわけではないので、いただいた際には足にそっとかけると良いでしょう。

社葬に参列した後に職場に戻るときは葬儀場のやり方に従い清めの塩を踏む方法もある

葬儀は自分の家族や親族が死亡した場合に参加するのが一般的ですが、それ以外にも組織に属している人はその組織の重鎮の法要に参加しなければいけないケースがあります。
これは社員の人数に関係なく、その時の上層部の方針で決定されることが多くなっています。
その代表が社葬であり、その参加人数が膨大になることで独自のルールを採用する場合があります。
葬儀では慣習で広がっている形式や内容を取り入れることが多くなっていますが、弔問客が多すぎると大規模な施設を借りる必要があり、その利用には制限が課せられます。
そのため、一人一人に丁寧な対応をすると時間がいくらあっても足りなくなるので、その形式を簡素化される場合が少なくありません。
その代表例の一つが葬儀が終わった際に参列者に清めの塩をかけることです。
清めの塩は死亡した人の近くに行く必要がある葬儀で、そこから生存している人の世界に戻るために禊の意味で行われています。
弔問客が少なければ普通は体全体に塩を振りまいていますが、その人数が多いと時間がかかるだけでなく、塩の量が膨大になるので処理も大変です。
そのため、最初から参加人数の多い社葬では通路に塩を予め置いておき、その上を歩くことで清めの塩とするケースがあります。
やり方は異なっていてもその意味は同じであり、その時の状況に応じて変更するといいでしょう。

仏式の葬儀でも清めの塩が用意されることがある

葬儀に参列をすると、お塩が用意されることがあります。
この塩は参列した人の体を清められるために使用するものであり、死を穢れとして考えられていたことに由来します。
そのため葬儀に参列をすると自宅の中に穢れを持ち込まないように、車に乗る前や玄関先で塩を振りかけていました。
死を穢れとしてとらえているのは神道になります。
神道の場合、家族が亡くなると一定期間家の中にこもっており、浄化するのを待つことが多かったのです。
一方で仏式の場合は死を穢れとは考えていません。
特に浄土真宗の方法での葬儀では清めの塩を用いることはありません。
ですが他の仏式の場合、神道の考えも混ざっていることがあるため、小袋に入ったお塩が手渡されることがあります。
なお親族の葬儀では清めの塩を使用しないのが一般的です。
もし会場でお清めの塩をもらった場合は自宅に帰る前に振りかけても良いですし、地面にそっとかけるのも良いでしょう。
その場でしっかりと使い切ることが大切です。

日本は葬儀に際してご遺体は火葬するのが一般的

親しい人が亡くなった場合そのまま土に埋める土葬と、燃やして遺骨や遺灰にする火葬の2種類があります。
土葬は海外で行われることが多いのですが、日本では葬儀に際して土に埋めることはほぼありません。
ご遺体を燃やすのは仏教に由来した考え方がもととなっているためであり、魂は新しい肉体へと輪廻転生するものだという考え方だからです。
キリスト教やイスラム教はご遺体を傷つけることは故人への侮辱としてとらえているため、海外では見られないのです。
日本は圧倒的に仏教徒が多く、葬儀では100%火葬を選択しています。
荼毘にふすことは宗教的な意味合いが大変多いのですが、それ以外にも伝染病の予防や埋葬する場所の少なさも関係しています。
法律で絶対に燃やさなくてはならないとは定められておらず、土葬も禁止されているわけではありません。
昭和の頃は日本でも土葬が行われていました。
ですが自治体によっては土葬を禁止していることもあるため注意が必要です。

葬儀に参列するなら覚えておきたい骨上げの意味

葬儀に参列をした場合お骨上げをすることがあります。
収骨とも言われますが、葬儀では火葬をした後に遺族や親族が故人を真ん中に向かい合い、箸で骨を拾って骨壺に収める儀式となります。
意味としては、故人の魂が三途の川に無事に渡るように、あの世に橋渡しをするという思いが込められており、二人一組となって拾い上げていきます。
最も大切な部分である喉仏は最後に拾い上げており、喪主など故人ととくに親しい関係にあった人が行うことになっています。
喉仏を最期に拾うのは骨の形が座禅を組んでいる仏様の姿に似ているからです。
またお骨を拾う際には竹のはしを使用しており、一つの骨を二人で一緒に挟んで骨壺に入れなくてはなりません。
会話をしても良いですが、長話をするのはマナー違反であり、静かな中で粛々と行われます。
なおお骨上げが開始される前には、係員によってどこのお骨なのかなどが説明がされます。
故人を偲びつつ行われており、大変厳かな儀式の一つとなっています。

葬儀のマナーの一つとして骨上げのマナーを理解しよう

葬儀で火葬に参列した場合、お骨上げをすることがあります。
これは収骨とも言われており、遺族や親族によってお骨を骨壺に収める儀式であり、最期のお別れをする場でもあります。
地域差はありますが、手順はほぼ同じであり、火葬が終わった後に故人の周りに親族や遺族が集まり、2人1組になって箸渡しをしていきます。
葬儀の大切な儀式である骨上げのマナーはまずご遺骨の周りに係員の案内で集まり、ペアを組みます。
このペアは男女一組になることもありますし、係員に指示されることもあります。
この人と一緒に行いたいなど希望を言うことはできません。
ペアが決まると2人1組で箸を使用しご遺骨を骨壺へ納めますが、誰でも好き勝手に行えるわけではなく、故人とかかわりが深かった人から順に拾うのが基本です。
最後には喪主が含まれたペアに手渡しがされ、仏様が座禅を組んでいる形に似ている喉仏を拾い上げ骨壺に収骨をします。
なおこれらのやり方は東日本の方法であり、西日本ではすべてのお骨を納めるわけではありません。
各部位の骨を少しずつ拾って残りのご遺骨は火葬場に残して帰ります。

骨上げのやり方は地域により違いがある?葬儀社などに確認するのもおすすめ

葬儀は、一般葬から主流になりつつある家族葬に加えて直葬やゼロ葬などの葬送方法を遺族や故人が好きに選ぶ事ができますが、お骨上げのやり方は地域によって大きく異なると共に地域によってはゼロ葬を選択できない場合があります。
お骨上げは、男女2人が1組で行い、1人が拾い上げたお骨を箸渡しで骨壷に詰めますが、7寸の骨壷の関東地方に対して5寸の骨壷を使う関西地方では大きな違いがあります。
関東地方では、すべてのお骨を拾い上げるので関西地方に比べて骨壷が大きいサイズとなっていますが、関西地方では主要な物だけを拾い上げてその他は火葬場が処理するのでサイズが小さいのが一般的です。
その為、関東地方ではお骨上げを一切行はない葬儀であるゼロ葬を選択する事はできませんが、関西地方の一部の自治体では最も費用がかからないゼロ葬を選択する事ができます。
奄美地方では、火葬すらする事なく風葬で遺体を白骨化した後に、酒で遺骨を綺麗に洗浄して再度埋葬する洗骨が行われていました。

関東や関西など地域により変わる葬儀にまつわる風習やしきたり

ひと口に葬儀と言ってもその作法や風習は様々です。
同じ日本国内でも地域によって葬儀の流れは大きく異なります。
風習を例にしても同じ振る舞いで意味がまったく異なることも珍しくありません。
火葬後のお骨の扱いを例にした場合、関東ではすべてのお骨を骨壺に入れて持ち帰るのに対し、関西ではのど仏など一部のお骨だけを持ち帰り、他は火葬場に置いたままにするのが普通です。
関西ではお骨を故人のお墓と宗派の総本山に分けるのが古くからの習わしでした。
火葬場にお骨の一部を残すのは古い習わしの名残りと言えるでしょう。
また、故人の枕元にお供えする枕団子の扱いも地域によって違いがあります。
関東では故人の棺に入れますが、関西では遺族や故人と親しかった弔問客が葬儀の後で食べるのが正しい作法です。
関東では故人があの世を旅する際に持つお弁当の意味で枕団子を納棺しますが、関西では閻魔大王がもたらす責め苦の身代りと認識されています。
故人の代わりに食べることで、責め苦を肩代わりすることになります。

関西の葬儀はお通夜の後は関東のような通夜振る舞いの慣習がない

葬儀の方法は日本で統一しているように感じますが、実際は関東と関西では違う点が多数あります。
その中の一つとしてあげられるのが、通夜振る舞いです。
これは通夜が終わった後に故人を偲びながら食事をする会合であり、関東でしか行われていません。
今では少なくなりましたが葬儀前の通夜の時にはろうそくの火を消さないよう、遺族がかわるがわる火の番をしていましたし、夜通し思い出を語りながら飲み食いしていました。
そのため親族は参列者の人数を把握して料理を用意する必要があり、さらに参列者側でも少しでも箸をつけなくてはならないという暗黙のルールがあります。
お焼香が終わると少し離れた場所に食事をするテーブルに行くように促されるので、親族とともに少ない時間であっても食事をしなくてはなりません。
関西ではこのようなことは行われておらず、お焼香が終わり次第そのまま帰宅をします。
通夜振る舞いが行われたとしても親族のみで行われており、参列者が参加することはありません。

葬儀に関する情報サイト
葬儀のよくある疑問

大切な方が亡くなってしまった場合、悔いの残らないお別れをしたいですよね。喪主を務めることになった際には悲しみの中マナーについていちいち考えている余裕はないと思います。また、そんな悲しみに暮れている喪主の方に迷惑をかけないためにも、参列者もきちんとマナーを把握して故人を送り出すようにしましょう。では、葬儀に必要なマナーはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは必要な知識を解説していくので確認してみてください。

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